脚本
アドリエの手中に収まっていた二ホロ人はとある研究の結果、人間兵器を生み出す。
その名は××××──第三次戦争への介入としての兵器だ。
人工的AI、宇宙兵器、科学衛生、気象兵器、アドリエのさまざまな兵器を恐れていた世界は、二ホロの研究結果に期待を抱いていた。──しかし。
二ホロ自身の国家転覆を図った内部抗争によって、二ホロはとある国と闘う。
期待を裏切る科学者のおかげか、そのうちに科学兵器による戦争により、両者ともアドリエに敗北する。 ──シオン軍事共和国家。
そうだ。
アドリエの戦争の成果だ。
第三次世界戦争、シオンと言う国は喉から手が出るほどアドリエの欲しかった国だ。
悪の蔓延る国、アドリエの急場しのぎのメシア国家としての国だ。
善なる国、善なる国、善なる国。
そのスローガンを掲げながら悪徳を成すアドリエ人は、悦楽よりも拝金主義よりも 最も名高い誇りを求めていた。
──儚い勘違い。
アドリエ人による、雁字搦めの二ホロ人よ……。
「さようなら、二ホロ人。可哀想に」
とある親子が風を抱いて逃げて行った。
──何処へ行くのか?たった2人きりで……。
同じ遺伝子、そのままでは、神の力を得てしまう。
天の使いの力のままで居てはくれないか?
──嫉妬の残酷性。
切ない神の心境を、どうにか……。
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